二百二十日ってなんの日?
農家の厄日?二百二十日
二百二十日(にひゃくはつか)は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として220日目(立春の219日後の日)にあたります。現在では平年なら9月11日、閏年なら9月10日にあたります。
昔から二百十日とともに台風が来襲する、農家の厄日とされています。
農家にとっては収穫前の大切な時期に、台風が多く、そのため、農作物を守るための「風祭り」、「風祈祷」といった祭りが行われていたそうです。
農作物を守るために風を鎮めるための風祭りは全国各地に残っています。
特に有名なのが富山市八尾町で行われる風祭り、越中八尾「おわら風の盆」。
また、鎌が風の力を衰えさせると信じられていたため、屋根の上や軒先に鎌を取り付けたり、竹竿の先に鎌を付けて立てたりする風習もあります。
現代でも自然による農作物のダメージが食卓に影響を及ぼしますが、その昔はもっと深刻でした。特に主食である米の収穫時期が台風などの時期にあたります。
そこで、冷害や塩害などにも強いとされている雑穀を栽培して、米の凶作の事態に備えたそうです。
実際に、貯蔵してあった、ひえなどの雑穀によって、助けられたとの話も聞いたことがあります。
今年もまさに台風シーズン。作物への影響が多くなければと祈るばかりです。
今日の料理は、ひえを使ったサラダの玄米ロール。ひえは名前に反して、体を温めてくれる雑穀です。