甘いもの、食べちゃいけないの?

甘いものを罪悪感無しに食べた〜い!

砂糖、特に白砂糖の体に及ぼす影響についてお話するのですが、白砂糖はだめでも、黒砂糖はいいんじゃないの?とか、てん菜糖は体にいいんですよね?という質問も受けます。

砂糖について、いろいろなことが言われているのは、結局人間って甘いものが好きだから、なんとかして食べたいってことなのかな?(自分も含めて)と思っています。

まずなぜ砂糖がいけないかというと、穀物などの糖分は、多糖類といわれ、分子の結びつきが複雑になっていますが、砂糖類、ショ糖はその結びつきが単純になっているため、体内に入ったときに、短時間で分解されていきます。
急激に血糖値があがるため、それを抑えるためにインシュリンをだすわけですが、急激に上がり、急激に下がるので、また砂糖が欲しくなります。

甘いものがやめられない、常に甘いものを食べている人は、インシュリンを出す膵臓がフル回転し、ついにはその機能が働かなくなる・・・というのが糖尿病の始まりです。

これだけでも恐ろしいのですが、砂糖はものを緩める作用があり、内蔵や粘膜を緩めてしまうため、とりすぎると様々な体の不調として現れていきます。

これは、白砂糖であれ、黒砂糖、てん菜糖、メープルシロップなど、程度こそ違いますが、甘味料が体に及ぼす影響は、どれもあります。

ただ、白砂糖はその純度が高いことと、作る過程において、薬品を使って濾過していくため、自然が持つ甘みとはもはや言いがたいというところが、大きな問題です。
黒砂糖についても、やはり原料であるサトウキビの絞り汁から薬品をつかって濾過していくという途中行程は同じなので、多少のミネラルやカルシウムが含まれている分、少しはまし、という程度でしょう。

サトウキビは南の土地でできることから、陰性が強いものなので、北海道などでとれる砂糖大根を原料としたてん菜糖なら体によいのでは?とよく言われます。

が、砂糖大根も、原料からてん菜糖を作る過程としては、砂糖とほぼ同じと考えると、特別よいと思えないのと、砂糖大根自身オーガニックなものがない(虫がつきやすい、生育しにくい弱いもの)のでおすすめはしていません。(一部のマクロビオティックを行っているところでは、使用していますが)

マクロビオティックで使う甘味料は、メープルシロップ、米飴、甘酒、ドライフルーツ、果汁100%ジュースなどです。

米飴や甘酒は穀物よりできているので、体にとってはより優しい甘みと言えるでしょう。

メープシロップは木の樹液を煮詰めて不純物を取り除いているので、砂糖よりは害がない、ドライフルーツ、果汁100%ジュースについてもそのような見解ですが、それでも沢山とれば、砂糖と同じように、体にとって負担となるので、健康の為に沢山とりましょう!などというものではありません。

甘いものがやめられないんです、という方は沢山います。

なぜかというと、人は日常、なにもなかったとしても、様々なストレスにさらされています。
知らず知らずのうちに緊張を強いられているので、気持ちも体も締め付けられています。

それをほっと緩めたい、と思うのは自然なことですよね?

だから、陰性なものを、気分をかえるために欲するんです。

コーヒーやお酒、甘いもの・・・

気分展開のためには、私は必要だと思います。適量ならば。

そのためにも、良質で安心な甘味料を使っているものをとりましょう、ということで、マクロビオティックのお菓子は、メープルシロップや米飴、甘酒などなどを使っています。

そして、お料理については、私は砂糖はいらないと思っています。
もし、どうしても甘みをつけたければ、本みりんや甘酒、メープルシロップを使いますが、ほとんどの料理は素材を生かして調理するだけで、素材本来の甘みを感じることができます。

ほっと一息のお菓子をおいしくいただけるように、普段の料理からは、お砂糖はなくしてもらいたいな~と思います。

それでも、甘いものが常に食べたいんです~と言う方は、普段の食生活で、穀物が足りていない場合がありますね。

白米ではなく、玄米をよーく噛んで食べていると、以前ほど無性に甘いものが欲しくなくなります。体にとって、本当に必要な糖分とは、穀物が持つ多糖類ですから、体が必要ないわ~と思えば、それほど甘いものが欲しくなくなるって訳です。

ついつい甘いものを食べ過ぎてしまう、という原因となっているものは、ストレスだったりするので、日常生活において軽減できることを考えてみるのもいいですね。

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