【介護食】よく噛むこと
よく噛むことによる老化防止
私たちは小さな頃から、よく噛んで食べましょうと言われて来たと思います。
改めてよく噛んで食べるということの意味を考え、ご家族で実践してみてはいかがでしょう。
よく噛むことで、消化を促進しますが、唾液の分泌も促しますので、口腔内のお掃除にも役立ちます。
噛むことは脳の活性化につながる
口の中のお掃除や消化に役立つだけではなく、噛む事は脳への血流を増やすので、脳の働きも活発にします。
高齢になると、加齢とともに唾液の分泌が減少しますが、お年寄りだけでなく、小さなお子さんからご家族皆さんで、よく噛んで食べるということを習慣づけることが、簡単に出来る健康法であり、老化防止法でもあります。
唾液の分泌が悪くなると、飲み込みが悪くなり、むせたり誤嚥する原因ともなります。
また、口の中が乾き、雑菌の繁殖の元ともなります。
いつまでも自分の歯で噛めることが、長生きの秘訣と言われるのは、そういう理由でもあるのです。
自分の歯が少なくなったとしても、義歯の具合によって、噛み合わせも変わりますので、諦めないで毎日の食事を楽しく過ごせるように、調整したいですね。
噛みにくくなったからといって、全て噛みごたえがない、軟食にしてしまわないで、少しでも自分で噛んで味わえるような食事の工夫をするのも、大切なことです。
一口最低30回
一口食べるごとに、最低30回は噛みましょう、とも言われていますが、なかなか実行するのは難しいかと思います。
よく噛んで食べるということは、小さな時からの習慣づけです。
お年寄りだけでなく、家族全員が心がけたいことです。
何かと忙しく、家族全員が揃って食卓を囲む機会はないかもしれませんが、例えば、家族の揃う週末など、最初の一口を30回から50回、噛むという習慣をつけてみてはいかがでしょうか?