富士山の山開き
山開きにちなみ、夏のデザートの定番も富士山型に
山梨県側では7月1日に山頂で神事を行うという伝統を重んじるという理由で、この日の開山を重視しているようですね。
実際には、雪は自然に溶けてなくなっているわけではなく、ブルトーザーでかき分けて、整備して通れるようにしているようです。
静岡県側では7月10日が富士山の山開きになります。
世界遺産になってから、富士山型も大活躍。
夏山のゼリーを作りました。
積雪していないので、富士山ぽくないけど、フルーツの入った涼しげなゼリーです。
寒天と葛粉で、体に優しいゼリーが出来ます
一般的にゼリーといえば、ゼラチンを使うのですが、マクロビオティックでゼリーといえば、寒天に葛粉。
寒天は天草、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥させたもの。
みつ豆に入っている、キューブ状のコリっとした食感を思い出しますね。
寒天だけで固めると、ゼラチンで固めたゼリーのようなプルプルとした食感にはならないので、葛粉と組み合わせて、ちょっとプルっとした食感に仕上げます。
葛粉は、秋の七草の一つでもある、葛の根から得られるでんぷんを精製して作られたもの。
寒天は食物繊維が豊富、葛粉は体を温め血行をよくするので、体に優しいスイーツといえますね。冷たいスイーツですが、体を冷やしすぎないのが嬉しいところ。
このゼリーのベースはりんごジュースです。他に甘味料は入れてないので、口当たりの良い甘さに仕上がっています。
まさに、罪悪感のないスイーツ!
溶けにくいので、持ち運びも便利です
固める材料として、寒天と葛粉を使いますが、寒天液は沸騰させてから、38度以下で固まります。真夏でも常温で粗熱を取る間にも固まってきて、冷蔵庫に入れて冷やせば良いので、作りやすく、短時間で出来ますよ。
一般的に使われるゼラチンは、固まるには約20度から15度に冷やさないとなりません。常温で粗熱を取ったくらいでは固まらず、冷蔵庫に入れても完全に固まるまで時間がかかります。そして、冷蔵庫から出して、また温度が高くなると、溶けやすいのです。
寒天は一度固まると85度以上にならないと溶けないので、温度変化に強く、夏のスイーツとして扱いやすいといえますね。
夏にお友達のおうちに遊びに行く時、マクロビゼリーを手土産にいかがですか?持ち運びもダレ難いので安心です。
寒天だとフルーツ入れても固まります
ゼラチンは動物の骨や皮などのコラーゲンを加熱することで抽出しているものなので、言わば動物性たんぱく質が主成分です。
果物によっては、たんぱく質分解酵素を含むため、ゼラチンを分解して固まらないことが多いのです。
パイナップル、メロン、パパイヤ、キウイ、桃など・・・(これらは缶詰か、一度加熱して使うと固まりやすくなります)
写真の富士山ゼリーは、寒天と葛粉を使っていますので、パイナップル、キウイ、メロンも使っていますけど、綺麗に固まっています。
体に優しいだけではなくって、作る人にも優しい素材です!
お年寄りにも優しいマクロビゼリー
年を重ねると、お口の唾液も少なくなってきたり、飲み込みが悪くなってくることがあります。
水分がむせやすくなるので、お茶を飲むにも、とろみ剤というものを混ぜて、お出しすることもあるんです。
そんな時、ぷるぷるとしたゼリーは食べやすいと思いますよね。
実は、ゼラチンで作ったゼリーは、お口の温度で溶けるため、口の中の水分によってむせてしまうことがあるんです。
その点、口の中の温度でも溶けにくく、舌でつぶれやすい硬さの寒天と葛粉で作ったゼリーは、むせにくい食材といえます。
でも、食べている時にむせる傾向にある方は、食べる時の姿勢にも注意が必要なので、何れにしても周りの人が気をつけてあげる必要がありますね。