お台所の薬箱 食材AtoZ とうもろこし
世界三大穀物の一つ、とうもろこしはイネ科の植物なのです
私たちはとうもろこしは茹でたり焼いたりして食べるものという意識が強いと思いますが、挽いて粉にして焼いたり、おかゆのようにして煮て食べたりと、主食にしている国や民族も多いのです。
世界的に見て、とうもろこしの消費は、家畜の飼料用が64%と最も多く、その次に多いのがコーンスターチ製造などの工業用で32%。
私たちが普段食べているのは、未成熟状態で収穫されるものですが、直接食用としての消費量はわずか4%です。
日本では、家畜の飼料用や加工用のとうもろこしはほとんどを輸入に頼っており、その量は米の生産量の倍にもなるそうです。
意識していないけど、それだけ身近に加工されたものがあるということですね。
とうもろこしは野菜か穀物か?
食用として市場に出ているものは、未成熟状態のもので、野菜として分類されます。
完熟して加工されるものは穀物と分類されます。
日本国内で生産されるとうもろこしの75%は家畜の飼料用。(ほとんどが自家需要なので、市場にはあがりません)
一般に食用とされるものの割合は、全体の5%程度です。
なので、とうもろこし全体の利用方法としてみると、野菜として流通しているのはほんのわずかなのですね〜。
世界三大穀物と言われるわけですね。
一物全体。夏に美味しいコーンスープ。芯も美味しい出汁が出ます。
生のとうもろこしの実を包丁で削り取り、玉ねぎと一緒に炒めてから、煮込みます。
煮込む時に、実を外したあとの芯も一緒に入れると、美味しい出汁が出ますよ。
また、芯は工業加工品の原料としても使われるようですね。
ヒゲ根はお茶にすると、むくみ防止にも!
とうもろこしのヒゲ根は実の粒の数と同じだって知っていましたか?
そのヒゲ根や皮も、乾燥させたらお茶として利用できます。
利尿作用があると言われ、むくみやすい人にはいいようですね。
夏は冷房の効いたお部屋で過ごすことが多い人は、汗をかきにくくなっているので、とうもろこしのヒゲ根茶、試してみては?
作り方は簡単。ヒゲ根を天日干しして、全体が茶褐色になったら、煮出すだけ。
ほんのりと甘みのある、美味しいコーン茶ができますよ。
美味しいからといって食べすぎには注意!
食物繊維が豊富ですが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。
丸ごと食べたりすると、あまり噛まずに飲み込んでしまうことになるので、消化にもよくないですね。
小さな頃、子供の体には量が多かったのか、よくお腹がゆるくなりました。
何事もそうですが、食べ過ぎに注意して、よく噛んで食べることが大切ですよね。
甘さを生かして、お菓子もいかが?
とうもろこしの粉(コーンミールなど)を小麦粉や米粉と合わせ、とうもろこしの粒も入れて、コーンブレッドに。
コーンの甘さがあるので、甘味料などは控えめにしても美味しく作れます。
おやつや軽食にもいいですよね〜。