お台所の薬箱 食材AtoZ びわ
びわを植えると不幸になる??
びわを見かける季節になると、初夏だな〜と思います。
シーズンは5月末くらいから6月。
季節感のある、くだものですね。
でもそんなびわが庭に植えると不幸になるという言い伝えがあるのをご存知ですか?
びわは大きな葉を繁らせるため、庭を薄暗くして陰気な感じになるから。
びわには薬効があるため、ゆえに家にびわがあると病人が出る。
薬効を求めて病人が集まってくる。
薬効が高いため、一般家庭にびわの木があると医者がこまるために、デマを流した。
確かにびわの木は大きくなるし、葉も大きくてちょっと陰気な感じがしますが、その薬効成分の高さゆえ、逆説的に言われていることも多いです。
病人が集まってくると言われるほどの薬効って?
びわの葉を患部におき、その上からもぐさで温灸して体温とともに温められると、びわの葉薬効が細胞の中に入っていき、炎症やがん細胞にも効果を発揮するようです。
これは、びわの葉に含まれるアミグダリンという物質が薬効成分で、汚れた酸性の血液を、弱アルカリ性に浄化する働きがあるからなのだそうです。
びわの葉茶も、このアミグダリンの解毒作用で新陳代謝が促進され、美肌やダイエットの効果も期待できそう。
葉っぱの焼酎漬け
生のびわの葉を35度の焼酎に漬けておき、三ヶ月もすると茶色の液になっていきます。
これを火傷の時や、腰痛、肩こり、捻挫などに湿布したり、また、口内炎、アトピー性皮膚炎や湿疹、あせもなどにも良いそうです。
この葉っぱをお風呂に入れて、びわの葉湯にするのもよいのです。
びわの種の焼酎漬け
びわの葉を使った温灸や焼酎漬けがよく知られていますが、実はびわの種には、アミグダリンが葉の1300倍も含まれていると言われています。
びわの葉は一年中ありますが、種は当然ながら果実が実る季節にとれるもの。
葉っぱや種も販売しているところもあるようですが、身近なところでびわの木があれば、手に入れることができますよね。
びわの種から出る香りが高く、薬効だけでなく香りでも癒されます。
種を使って杏仁豆腐を作ると、とても香りがいいんですよ。
びわの木は意外と植えてあるところも多く、季節になると実が落ちていることがよくあります。
私はそんなびわから種をもらって帰り、よく洗って焼酎漬けにしておきました。
時々ちょっと舐める程度に飲んでみると、体がスーッと軽くなるような気がします。
びわの種のエキスでとても香りが良いんです。
桃栗3年柿8年、びわは9年?
桃や栗は種を植えて3年で実をつけ、柿は3年で実をつける?
枇杷はもっとかかるようですね。
実をつけるのは難しくても、びわは葉っぱもとても役に立ちますので、ベランダにプランターで種を植えてみようかな〜?
と思っていましたが、びわを植えると不吉な言い伝え・・・
もちろん迷信で、びわがあっても幸せなご家庭がほとんどです。
でも、やはり、体調治しのために常備しておこうかな〜
という気持ちが病を呼ぶという意味なのかしら?
なんでも身近なところに、良いものを揃えておきたい気持ちもわかるけど、
いざという時に、手に入れられるところを知っておいて、
必要な時に入手するという気持ちでいた方がいいのかもしれませんね!