お台所の薬箱 食材AtoZ みょうが
みょうがを食べ過ぎると馬鹿になるって本当?
みょうがを食べ過ぎると馬鹿になるって話、聞いた事があると思いますが、本当なのでしょうか?
結論から言うと、そのようなことはありません。
その由来としては、お釈迦様の弟子の中に、自分の名前さえ忘れてしまうような、ひどく物覚えの悪い人物がいて、彼の死後、お墓から見慣れない植物が生えてきたので、「茗荷」(=名を荷う)と名付けられたというお話。
そこから、みょうがを食べると物忘れがひどくなると言われるとか。
もう一つ、みょうがは刺激が強いので、子供にあまり食べさせないように、そう言い始めたという説もあります。
そんな言われ方しなくても、子供はたくさん食べないと思いますけどね・・・
名脇役で、夏のお助け食材でもあります。
夏の香味野菜として、お料理を引き立てる名脇役のみょうが。
独特の香り成分であるαピネン(アルファピネン)は、大脳皮質を刺激して、活性化する役割もあります。
みょうがは生姜の仲間でもありますので、消化促進、発汗作用、血行促進などの効果もあり、その香り、シャキッとした食感、独特のほのかな辛みとともに、暑い夏に爽やかな刺激を与えてくれます。
おすすめの食べ方は?
シャキッとした食感や、独特の香り、綺麗な色は、加熱すると飛んでしまうので、生で使われることが多いみょうが。
加熱して使うにしても、さっと火を入れる程度にし、その風味を生かすようにしたいですね。
夏のお味噌汁にも、風味を添えてくれます。
その場合も、食べる直前に、刻んだみょうがを入れるようにすると、食感、香りが楽しめます。
夏野菜と一緒に刻んで塩もみも、簡単ですが美味しい 1品。
ネギ、生姜のみじん切りと一緒にさっと油で炒めて、塩、醤油で味を調えると、夏のさっぱりとした、ご飯のおかずになります。
火を入れる時のポイントは、長く時間をかけないことですね。