自然界が教えてくれるサイン
日常には、あらゆるサインが溢れているらしい
私が会社を辞めて、マクロビオティック料理家としてあゆみ始めた頃。
日常に、ふとしたサインを感じるようになりました。
ある年の春先、蝶々の時期としては早い揚羽蝶を見かけたことがありました。
孵化したばかりだったのか、少し飛び方が弱く、ふらふらとしていて、指を差し出したら止まってくれました。
そこで、そっと近くの枝にとまらせてあげました。
それが、写真の揚羽蝶です。
揚羽蝶、とはご縁があり、私の名前も揚こと書いてようこと読みます。
うちの家紋も揚羽。
ちょっと気になって調べて見ると、それにはある知らせがあるようでした。
サナギから蝶へ、それは・・・?
蝶は喜びや祝福を意味し、生まれ変わる、新しい何かが始まること。なにかしらの変容のサインを知らせてくれているようです。
その頃、私は料理の仕事もしていましたが、介護の仕事もしていました。
まだ料理家としての仕事がそれほどなくて、実質は介護の仕事の方が多かったです。
でも、その年の4月に出産された方からのご依頼で、産後の食事を作りに行くことになり、一時的に介護の仕事を休職していました。
当初は産後2ヶ月の予定でしたので、その仕事が終わったら、また介護の仕事に復職する予定でしたが、その後も料理の仕事が増えてきたこともあり、結局は介護の仕事に戻ることはなく、完全に料理家の仕事だけに絞ることになりましたので、揚羽蝶はそのことを知らせにきたのかもしれませんね。
その当時は揚羽蝶がそのことを教えにきた、なんて思いもしませんでしたし、今にして思えば、そのサインだったのかな?という感じです。。。
さらに蝶よりも大きな変容が?
先日は、今年始めてのトンボを見かけました。
出張料理教室の日で、私は食材をキャリーに入れて引いて歩いていると、トンボが近くに寄ってきました。
捕まえられそうなくらい近くに寄ってきたので、試しに立ち止まると、私のキャリーに止まります。
そのままキャリーを引っ張って再び歩き始めても、離れることもなく、訪問先の御宅の前までくると、トンボは飛んでいきました。
トンボは蝶よりも大きな変容を意味するようです。
なぜなら、トンボは水中に卵を産み、トンボとなって始めて地上にあらわれるので、変容も蝶よりも大きいんですね。
そして、トンボは一度にたくさんの卵を産むので、出産や豊穣を意味する場合もあるとのこと。
この年で出産はあり得ませんが・・・(笑)
仕事を始めて変わったこと
会社を辞めて、マクロビオティックの料理の仕事を始めて変わったこと。
組織の中で働くのを辞めて知る、一人で歩んでいくことの心地よさと厳しさ。
でも、組織を離れるともう、誰かが作ったレールに乗ることが嫌だったんだと気がつきました。
時にはそのレールに乗った方が楽なのに、自分が知らないうちに、その選択肢を選ばなくなっている。
それは理屈ではなく、自分の確固たる意思というわけでもなく、自然の流れが、リズムがそうさせているようです。
自然に寄り添って生きるのが一番だと思っているので、変化、変容も自然に任せて受け止めるようになったのが、一番変わったことかな。