季節の和菓子 柏餅
子孫繁栄を意味する柏餅
柏の葉っぱは新芽が出るまで古い葉っぱが落ちないのです。
子孫を絶やさない、家系が絶えず、栄えるという縁起物として、端午の節句に食べられるようになったとか。
柏の葉っぱは、縁起のためだけではなく、殺菌作用もあります。
あんこを挟んで蒸したモチを柏の葉っぱで包むことにより、よい香りもするし、手がモチでベタベタするのも防げて食べやすいですよね。
昔の人の知恵って本当に素晴らしいなあと思います。
柏餅は東日本のもの?
私には馴染みの和菓子ですが、柏の木は西日本では自生しないので、柏餅は東日本のものだったとか?
今ではおそらく、全国的に食べられると思いますが、自分が当たり前に食べていたものでも、地域によって違いがありますよね。
西日本ではチマキを食べるところが多いようです。
柏餅は餅ではない?
いろいろな作り方がありますが、一般的にはお米からできている上新粉に葛粉を混ぜて作ります。
餅という名前がついていますが、もち米は使っていません。
意外と手軽に作れます。
いわゆるモチと言われる皮の色で中の餡を区別しているところが多いですね。
白はこしあん、ヨモギはつぶあん ピンクもしくは黄色は味噌あんが一般的でしょうか?
この味噌あんの柏餅も地域によっては無いみたいです。
福井に嫁いだ姉は、嫁ぎ先では味噌あんの柏餅が無いらしく、ゴールデンウイークに里帰りした時には、味噌あんの柏餅を食べたがっていました。
マクロビの柏餅
和菓子はもともとバターや卵を使わないので、マクロビオティックの考え方で作りやすく思えますが、白いお砂糖をたくさん使っているのを、どうするか?に頭を使うことが多いです。
この柏餅のモチの部分、いろいろなレシピがあり、もともと甘みをつけてい無いものや、モチにも砂糖を入れて甘くしているものも。
モチ部分に砂糖を使っている方が、時間が経っても硬くなりにくいですが、私のレシピではあっさりと塩のみで甘みはつけません。
中のあんは、つぶあんは定番のデーツというドライフルーツを入れて作ります。意外と簡単にできます。
こしあん、白あんはちょっと手間がかかります。こちらは甘みはアガベシロップを使うことが多いです。
アガベシロップは竜舌蘭からとれるシロップの不純物を取り除いたもので、感じとしてはメープルシロップの癖がないものでしょうか。
甘さはメープルシロップよりも強く、癖がないため、繊細な甘みをつけたい時によく使います。