お台所の薬箱 AtoZ 冬瓜
冬瓜って冬にできるんじゃないの?
冬の瓜と書きますが、収穫時期は7月から9月にかけて。
完熟後皮が硬くなり、貯蔵性に優れます。
丸のままなら、冷暗所に保管で冬まで日持ちがすることから、冬瓜と呼ばれています。
切ってしまった場合は、傷みやすいので、冷蔵庫に入れて早めに消費します。
英語でもwinter meronと言うそうです。
ダイエットにも期待できそう!
95%以上が水分の冬瓜は、ローカロリーというだけではなく、繊維質やカリウムを多く含んでいるため、体内に溜め込んでいる余分なものの排出にも役立ちそう。
むくみや便秘の解消が期待できそうです。
あっさりとした味わいなので、いろいろな調理法で楽しむこともできますね。
まずは冬瓜の淡い緑を生かすように、出汁で煮含め、胡麻味噌をかけたもの。
残暑の厳しい今の季節なら、冷たく冷やしていただくのも美味しいですよね。
淡白な味わいの冬瓜は、合わせるものによって、様々な味わいを引き出してくれます。
こちらもやはり出汁で煮含めていますが、最後の仕上げのときに、湯むきしたトマトと玉ねぎのスライスを加えたもの。
ほのかな甘みと酸味が冬瓜の淡白な味わいを引き立てます。
生姜の千切りをあしらいました。
こちらは、同じ煮物でも、葛をひいてとろみをつけたもの。
お出しのしいたけも切って一緒に盛り付けています。
暖かい煮物のちょっとしたコツは?
煮汁を葛粉でとろみをつけると、冷めにくく、体が暖まりますね〜。
寒い季節には、葛をひいたものがいっそう美味しく感じられます。
綺麗に仕上げるには、煮含めた冬瓜を一旦お鍋から取り出して盛り付け、残った煮汁に葛を入れてとろみをつけましょう。
冬瓜など具が入ったまま、葛を入れてとろみをつけようとすると、煮崩れてしまって、形が決まりません。
ちょっとした手間ですが、盛り付けをしたときに違いが出ます。