歯の構造からみる食事のバランス
歯が教える、健康的な食バランスは?
人の歯は親知らずを入れると全部で32本になります。
その内臼歯が20本、門歯が8本、犬歯が4本です。
門歯(前歯)は野菜や果物、海藻をかむのに使われるといい、犬歯は硬いもの、肉や魚をひきさくのにつかられるといい、臼歯は字のごとく、臼のような歯が穀物をすりつぶすのに適していると言われています。
臼歯、門歯、犬歯の割合は、5対2対1。
歯の構造からみると、人の食事のバランスは、穀物が5割から6割、野菜類が2割から3割、動物性の物は1割から2割ということになります。
穀物というのは狭義ではイネ科の食物の事を指しますが、広義として、マメ科の食物やソバなども含んでいると考えます。
本来人の体、歯の構造が示す食のバランスに近づけ、穀物と野菜類を中心とし、動物性食品の割合を減らすことが、体に負担のかからない食事バランスと言えるかもしれませんね。
穀物は種子ですから、新しい生命をつなげるパワーがあります。
精製してしまうと、当然のことながら、発芽することはありません。
そのことを考えても、未精製に近いものの方が、バランスがよいのがわかると思います。