古代小麦の勉強会 行いました
8月3日にうちで古代小麦の勉強会を開催しました。
講師はAMAJapanの七林さんにお越しいただきました。
まずは、なぜ小麦アレルギーが起こるのか、小麦の現状と、古代小麦とはどういうものなのか、詳しくお話しいただきました。
みなさんがお勉強している間、お出しするランチの用意。
写真にはありませんが、ひとしきり説明を受けたところで、古代小麦アインコーン、カムートを使って作ったミニクレープの試食。食感や味わいの違いを感じていただきました。
実際作ってみて、二つの小麦粉の性質の違いから、同じレシピでは作りにくいところもあったのですが、ここはあえて同じ作り方に。
クレープとしても、工夫したほうが作りやすく、食べるのも美味しいと思われましたが、今回は粉の存在感を知っていただくために、材料は小麦粉、水、塩のみで。
茶色い方がアインコーン、クリーム色がカムート。
中華風花巻という蒸しパンに。
夏なので、焼きしめるパンよりも食べやすいもので、という理由と、粉の性質がわかりやすいものにしたかったので。
現在流通している小麦粉を使ってのレシピどおりではまとまらないので、調整が必要でした。
さらに、アインコーンの方はグルテンの含有量も少ないため、自分が思っている生地とは違い、成型するために、カムートの配合よりもさらに調整が必要。
食感をよくしたり、見た目をよくするためには、他の材料を足すと改良できますが、今回は小麦粉、水、酵母、塩、酵母の発酵を促すための煮りんごペーストで生地を作る。
でも、両方とも粉の味わいがよくわかりました。
今回のランチは・・・古代小麦の食感の違いを出すためと、せっかくなので夏のマクロビランチとして、季節にあったものを。
参加者に米がダメな方がいらしたので、米関係(米、雑穀、調味料しかり)は抜き。
さらに、甘味料全般ダメなので、メープルシロップ、アガベ、米飴、甘酒、もちろん甜菜糖も不使用。
左上
小豆かぼちゃ スプラウトひよこ豆入り この時期美味しいかぼちゃが手に入ったのでかぼちゃの甘みが嬉しい、腎臓にも嬉しい1品。スプラウトしたひよこ豆は生でも食べられて栄養価もアップ。
右上
クスクスとジャガイモのサラダ
最小サイズの小麦粉製品と言われるクスクス こちらは七林さんで扱っているものとは違い、某オーガニックスーパーの量り売り。
中の野菜は軽く塩をしてから煎り。食感を残しながら軽く火を入れるのは、食べやすくするためでもあるけど、陰性にしすぎない工夫でもあります。モロッコ料理でもよく使われるクスクスなので、今回はアルガンオイルを使用しました。味付けは梅酢とゆずの絞り汁。
左下
ナスの冷製 しろたまりのもろみと胡麻ソース
ナスは蒸し、パプリカは丸焼きして薄皮を剥いでいます。塩を軽くして、水気を切りセルクルに入れて形を調えます。
上に乗せているのは、赤ラディッシュのスプラウト
右下
古代小麦を使ったキッシュ
アインコーン、カムートを3対7の割合で作ったクラフトに、水切り豆腐をベースとしたキッシュ。
上には自家製豆乳ヨーグルトとしろたまりを使って漬けたゴーヤ
カシューナッツと長芋のスープ(写真なし)
スープは夏らしいものと直前まで悩んだのですが、このところ天候不順で夏らしくない日が続いたので、こちらに。キッシュに豆腐、デザートに豆乳を使用しているので、スープはカシューナッツと長芋のみで、ポタージュにしました。
デザート
豆乳のヨーグルト風
下のクラフトはナッツとドライフルーツ、上は豆乳とりんごジュースを合わせて寒天、葛粉で固めました。甘味料としてはりんごジュースのみ。穏やかな甘みです。
上に乗せているのはブルーベリーとチアシードのロージャム。こちらは甘みを足すため、ドライプルーンを入れています。
古代小麦の勉強会 そして古代小麦を使用した感想は・・・?
普段はグルテンフリーのお菓子やパンを教えていますが、私自身は小麦アレルギーがあるわけではありません。
しかし、世の中には小麦のアレルギーを持っていて、人と同じものが食べられないというストレスを抱えている人も多いのです。
そんな方のために、レッスンをしているわけですが、小麦には小麦の良さがあり、もし、体に負担がかからないものがあれば、たまの楽しみとして使用できたらいいだろうな、と思います。
個人的には、主食としてのご飯は、素晴らしい調理法だと思っております。
形状が粒であることから、粉よりも酸化しにくい、炊くという方法も、体に負担がかからず、食材にも優しい。
だからやっぱり普段の食生活は、ご飯にシンプルなもので、が基本になります。
その上で、米粉にしろ、小麦粉にしろ、嗜好品として、豊かな食生活を送る一部として捉え、健やかな毎日を送れるような工夫ができるといいですよね。
今回はうちで行う勉強会が初めてでしたので、食に関わる友人知人に声をかけて参加していただきました。
そんな交流が勉強会がきっかけで行えたことも、私の収穫となりましたことに感謝いたします。
ご希望があるのであれば、2回目も検討中?