お台所の薬箱 食材AtoZ あずき
あずきはダイエットにも良いのです。
あずきの形は腎臓の形によく似ています。
形の似ているものは、その機能を改善する効果もあると考えられています。
腎臓は老廃物を体から追い出す役割がありますので、ここの機能が弱くなると、尿も出にくくなり、老廃物を体に蓄積することになります。
あずきには利尿作用もありますので、むくみ対策にもいいんですよ。
これはあずきの外皮に利尿や便通を促進させるサポニンという成分が含まれているからなのです。
あずきの主成分はでんぷんとタンパク質で、ビタミンB1を多く含んでいます。
ビタミンB1はでんぷんの消化分解を促進させると言われていますので、お赤飯やおしるこなど、おいしいだけではなく、理にかなった組み合わせなんですね。
そんな優れたあずきなのですが、むくみ解消のためには、できれば甘く味付けをしたものではなく、塩で味を調えたものを食べてみてください。
最初は甘くないあずきに抵抗がある方もいらっしゃいますが、あずき本来の味が引き出されます。
あずきを煮る時は、浸水する必要はなく、使う時にさっと洗って、すぐに煮ます。
あずきの3倍の水を加えて、沸騰したらしばらく蓋を取って、あずきの生っぽい香りを飛ばすようにします。
少しあずきに火が入ってくると、生っぽい香りから、甘い香りに変わってきます。
そうしたら、蓋をして少し火を弱めて、時々差水をしながら柔らかくなるまで煮ます。
あずきが柔らかくなったら、塩を加えて少し煮詰めて、火を止めて蒸らします。
塩あずきの食べ方
出来立ての暖かい塩あずきを食べるのもおいしいのですが、冷めた塩あずきがオススメです。
あずきにはレジスタントスターチ(難消化でんぷん)が多く含ませており、小腸で消化吸収されにくく、大腸まで届き、便秘を解消、腸内環境を調えてくれます。
また、血糖値の上昇が緩やかなので、インシュリン量が通常よりも抑えられ、体脂肪を溜めにくくなると言われています。
このレジスタントスターチは、冷やすことで増えます。
なので、塩あずきも常備菜の一つとして、作り置きをして、毎食少しずつでも食べるといいですね!
1月15日は小豆粥を食べる日
1月15日は小正月と言われ、年神や祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事だったようです。
本来はお正月に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もあるようです。
小豆粥を小正月の1月15日に邪気を払い一年の健康を願って食べる風習がありました。
小豆が持つ赤色と稲作民族における呪術が結び付けられて、小豆は古くから邪気を払うと言われてきました。
邪気を払うという意味だけでなく、老廃物を体から出すデトックス効果が期待できたり、でんぷん質の消化分解を促進させると言われるので、年末年始の食べ疲れ、今頃はきっと新年会続きだったりするので、15日に小豆粥を食べるのは、ちょうど良いですよね。
本来は15日の朝に食べる習慣だったようですが、うちはいつも夕食にいただいています。
小豆は先に7分くらい火が通っている状態に茹でて、茹で汁ごと冷まします。
お粥を炊くときに汁ごと入れて炊いています。
上の写真は煮始めたとき、下はしばらく煮て小豆のシワが伸びて膨らんでいる状態。
このくらいまで煮えてから、火を止めて煮汁ごと冷まして使いましょう。
土鍋でコトコト炊くのもいいし、炊飯器のお粥機能で炊いてもいいですね!
召し上がるときに、ごま塩などを添えるといいですね。
かつては成人の日だった、1月15日
かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日は成人の日という国民の祝日でした。
しかし、その関連もわかりづらく、小正月自体がなじみが薄いものとなったこともあり、2000年から成人の日は1月第2月曜日に変更されています。
ちょうど今年で成人の日が変更されて20年なんですね〜。